まず開示しておきます。 私たちはPaperlockを作っています。下の表の一番右の列がそれです。この比較は、レシートが本来担っている役割に基づいて行っており、ほかの選択肢のほうが向いている場合はそう書いています。多くの人にとって、実際にそうだからです。

レシート整理アプリは何のためにあるか

レシートの整理そのものを楽しむ人はいません。レシートを取っておく理由は次の4つのどれかで、良い整理アプリとは、それぞれの理由に付随する質問に答えてくれるアプリのことです。

  • 返品・保証。 「食器洗い機のレシートはどこ?」返品期限が切れる前に答えが出なければ意味がありません。
  • お金。 「あのホームセンターで今年いくら使った?」答えは数字であり、レシートを合計しなければなりません。
  • 確定申告・経費精算。 「あの学会でもらったレシートを全部見せて」答えは、誰かに渡せる一式です。
  • 価値の証明。 「あのソファはいくらだった?」洪水の後、何年も経ってから保険会社に聞かれ、感熱紙はすでに真っ白になっています。

写真を撮ること自体はどのアプリでもできます。4種類のレシート整理アプリの違いは、その後に何が起きるかです。

レシート整理アプリの4つのタイプ

写真アプリとカメラロール スキャナーアプリ 家計簿アプリ 読み取り型ボールト(Paperlock)
レシートの取り込み方 写真を撮るだけ。転送は不要 自動トリミング付きカメラ。一部はメールから取り込み カメラ、メール転送、カード連携 カメラ、ファイル、共有シート、さらに写真の中からレシートを見つけて取り込む機能
アプリが読み取る内容 検索用の文字 検索用の文字 店名、日付、合計金額、カテゴリ 店名、日付、合計金額、何のためのレシートか、期限があればそれも
1枚のレシートを探す 覚えている単語で検索するか、「ユーティリティ」のコレクションをスクロール 単語で検索するか、自分で作ったフォルダを見る 店名や日付で絞り込む 「食器洗い機のレシート」と聞くだけ
合計する できない できない できる。カテゴリと期間ごとに できる。質問すると、該当するレシートと一緒に金額が返ってくる
証拠としての実物 写真 きれいなPDF 書き出し。たいてい有料 書類そのもの。PDFとして書き出し可能
向いている人 年に数枚しかレシートがない人 きれいなPDFがほしい人 事業の支出や経費精算 整理よりも「聞く」ほうを選びたい家庭
プライバシー Appleの処理とiCloud次第。設定による まちまち。文字認識のために画像をアップロードするアプリも多い カード連携やレシートは、その性質上プロバイダーのサーバーに保存される スマートフォン内で暗号化。ページがPaperlockのサーバーに送られるのは読み取りや質問への回答のときだけで、そこには残らない
費用 無料 無料プランあり、その先はサブスクリプション 無料プランあり、その先はサブスクリプション。ユーザーごとの課金が多い 無料プランは書類25件、月5回の質問まで。Plusは月額$4.99または年額$39.99

写真アプリ:評判以上に使える

レシートを写真で撮りためては後ろめたく感じていたなら、もう気にしなくて大丈夫です。写真アプリは今、レシートや書類を「ユーティリティ」の中のコレクションに自動でまとめてくれますし、検索はレシートに書かれた文字も読み取るので、「Home Depot」と検索すればHome Depotのレシートが見つかります。それは立派なレシート整理アプリであり、無料で、しかもすでにインストール済みです。iPhoneの写真の中からレシートを見つける方法のガイドで、どこまでできるか詳しく紹介しています。

限界もあります。合計金額を計算することはできませんし、レシートとメニュー表を区別することもできず、冷蔵庫のレシートはスクリーンショットや冷蔵庫自体の写真の間に埋もれてしまいます。年に数枚なら問題ありませんが、400枚の中から1枚を見つけなければ保証が使えない、という場面では心もとないでしょう。

スキャナーアプリ:きれいなPDFはできるが、それ以上ではない

スキャナーアプリは、レシートの一番きれいな複製を作ってくれます。トリミングされ、まっすぐに直され、コントラストも強調されたPDFです。返品依頼に添付するきれいな書類が欲しいなら、まさにこのためのツールで、レシートのスキャン方法でそのコツを紹介しています。

これらのアプリがしないのは、レシートの中身を理解することです。合計金額もただの単語の一つ、店名もただの単語の一つにすぎません。整理は自分で作って維持するフォルダ頼みで、それがたいてい3か月目に破綻します。多くは文字認識のためにスキャンした画像をアップロードするので、カード番号が写ったものをスキャンする前にプライバシーポリシーを確認しておきましょう。

家計簿アプリ:レシートではなく「お金」のために作られている

Expensify、QuickBooksといった顔ぶれは、ある一つの目的のためのレシート整理アプリです。支出を報告することです。店名・日付・合計金額を読み取り、カテゴリ分けし、カード明細と突き合わせ、誰かが承認するレポートを作ります。経費精算を受けている人や、小さな事業をしている人にとっては、これが正しいカテゴリであり、以下のどれもこれに取って代わるものではありません。

一方、家庭で使うには形が合いません。作業の単位は「経費レポート」であり、レシートはその添付ファイルにすぎません。冷蔵庫の保証書のレシートを経費レポートに入れる人はいませんし、5年後に必要になるレシートは、たいていレポートの中には残っていません。

読み取り型ボールト:「何のためのレシートか」を知っている書類として扱う

これが私たちの作っているタイプです。Paperlockは追加したレシートをそのつど読み取ります。店名、日付、合計金額、何のためのレシートか。「Blue Bottle Coffeeのレシート — $14.20」のように、わかりやすい言葉でタイトルをつけ、店と日付で整理し、すべてのレシートを横断して質問に答えます。「Blue Bottleでいくら使った?」「食器洗い機のレシートを見せて」「去年の秋、あのカフェでのレシート」といった具合です。答えには該当するレシートが添えられ、ボールトの中に答えがなければ、そう伝えます。

レシートに関して特に重要な点が2つあります。まず、カメラロールの中を見て、すでに撮ってあるレシートを見つけ出してくれる取り込み機能です。ほとんどの人にとって、レシートは実際そこにあるものだからです。取り込む内容は自分で承認でき、写真アプリ側は何も変更されません。次に、ボールトはFace IDでロックされていて、レシートは保証書やマニュアル、保険証券のすぐそばに保管されます。それこそがレシートの本来あるべき場所です。レシートのデジタル保管方法のガイドではその整理の考え方を、家電レシートの例ではレシートのどの項目が後になって本当に重要になるかを紹介しています。

正直な限界もあります。Android版やWeb版はなく、経費レポートも、確定申告用のカテゴリ別合計も、レシートの編集機能もありません。質問には答えますが、家計簿の代わりにはなりません。

どれを選ぶべきか

  • 年に数枚、返品のためだけにレシートを取っておく。 写真アプリで十分です。買った当日に写真を撮り、必要なときに店名で検索しましょう。
  • 請求やメールに添付するきれいなPDFが欲しい。 スキャナーアプリを、年ごとのフォルダと、それを守り続ける習慣とともに使いましょう。
  • 経費精算を受けている、または事業をしている。 家計簿アプリを、会計士や勤め先が使っているものに合わせて選びましょう。
  • 「あの店でいくら使った?」と聞いて、該当するレシートを受け取りたい。 読み取り型ボールトです。私たちのアプリなら、最初の25件までは無料です。

高額な買い物については、どのアプリを使うにせよ、一度だけ記録を作っておきましょう。購入記録ビルダーはレシートを、保証期限つきの1ページの記録に変換してくれますし、家電記録キットは家庭全体の記録を一か所にまとめてくれます。

10分でできる、レシート整理アプリのテスト方法

  1. レシートを5枚追加してみます。しわくちゃのもの、感熱紙で印字が薄れたもの、メールで届いたPDF、斜めに撮った写真、海外の店のレシート。
  2. 印字が薄れたレシートの店名で検索します。アプリがそれを読み取れていれば表示されます。
  3. ある店での合計金額を、質問するか絞り込んで確認します。答えに使ったレシートが一緒に表示されるかどうかも確認しましょう。
  4. アプリの写真へのアクセス権限をオフにします。すでに取り込んだ分については、問題なく動作するはずです。
  5. レシートを1枚PDFとして書き出し、切り取られた一部ではなく、レシート全体になっているか確認します。

この5つすべてに合格するアプリなら、3年後、実際にレシートが必要になったときにも役立つはずです。