「300dpiでスキャンしてください」と言われて、ただうなずいたことがあるなら、仲間は大勢います。この数字は、くっきりしたスキャンと、ぼやけているか無駄に巨大なファイルとを分けるダイヤルです。
ここでは2つの言葉が混同されます。厳密には、dots per inch(dpi)はスキャナーとプリンターを、pixels per inch(ppi)はデジタル画像を表します。日常では入れ替えて使われ、機関のルールもどちらか一方を使うことがよくあります。このページでは、両方を同じ考え方として扱います。つまり、ページの小さなサンプルが1インチにいくつ収まるか、ということです。
DPIとは何か
ページの上に方眼を重ねたところを想像してください。100dpiでは、紙の1インチが横100マス、縦100マスに切られます。300dpiなら300×300です。1マスに1色が割り当てられるので、マスが多いほど細部が細かくなります。小さな文字は読めるまま、細い線はにじまず、署名は署名らしく見えます。
落とし穴はサイズです。マスが増えればデータも増えます。dpiを2倍にするとピクセル数は4倍になるので、ファイルサイズはすぐに膨らみます。
dpiは紙にも左右されます。国立公文書館のスキャンガイダンスには、示しているdpiの数値は原本のサイズに対する相当dpiを意味すると注記されています。
どんな見た目か
公式情報が実際に示している数字を、それぞれを公平に使うための文脈とともに挙げます。
| 状況 | 出典の内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 永久連邦記録として保管される現代の文字記録 | 最低300 pixels per inch、原本と同じサイズで | 国立公文書館 |
| 写真プリント、または細部の多い紙 | 最低400 ppi、原本に合わせたサイズで。さらに必要な場合もある | 国立公文書館 |
| パスポート写真、紙 | 2×2インチ(51×51mm)、高解像度、ぼやけ・粒子の粗さ・ピクセル化がないこと | 国務省 |
| パスポート写真、オンラインアップロード | JPG、PNG、HEIC、HEIF、54KBから10MB。カメラの最高画質設定を使う | 国務省 |
| 印刷したパスポート写真の再スキャン | 避ける。品質が下がることがある | 国務省 |
| 文化遺産のコレクション(博物館、図書館) | 詳細な連邦ガイドライン、第3版は2022〜2023年に策定 | FADGI |
目立つ点が2つあります。300ppiのルールは永久記録を保存する機関向けの最低基準であって、家庭の書類に関する法律ではありません。そしてパスポート写真については、国務省はdpiをまったく示していません。結果が鮮明であることを重視しているのです。それでも計算したいなら、2×2インチの写真を300 pixels per inchにすると600×600ピクセル、USレターサイズ(8.5×11インチ)を300にすると2550×3300ピクセルです。これは算数であって、要件ではありません。
何をどのくらい保管するか
dpiは文書ではないので、保管するのはスキャンそのもの、しかも後悔しない品質のものです。
- **一度だけ、保存向けの設定でスキャンする。**悪いスキャンから再スキャンしても、そもそも取り込まれなかった細部は戻りません。賃貸借契約書、不動産譲渡証書、税務記録など何年も必要になる書類には、300ppiの目安に近い設定を使いましょう。
- **数字ではなく判読性を確認する。**100%にズームして一番小さな文字を読んでください。読めれば、そのスキャンは十分です。
- **ファイルサイズに気を配る。**ポータルにアップロードの上限があるなら、再スキャンせずにコピーを縮小しましょう。PDF圧縮ツールなら、フルサイズの原本を残したままそれができます。
- **ルールが求めるときは紙の原本を保管する。**文書をどのくらい保管するかは種類によります。どの書類をどのくらい保管するかと文書の保存期間管理をご覧ください。
スマホでのスキャン手順はiPhoneで書類をスキャンする方法を読んでください。写真の要件はパスポート写真ツールとパスポート申請に必要な書類をご覧ください。写真がiPhoneからHEICとして出てきても、国務省はオンライン更新でその形式を受け付けています。