短く答えるなら、大人は10年、子供は5年です。実際に役立つ答えはもう少し長くなります。有効期間は国によって異なり、子供のパスポートは別の時計で動いており、パスポートは印字された期限より何か月も前に旅行では使えなくなるからです。全体像をここで整理します。

日本のパスポートの有効期間:18歳以上は10年、18歳未満は5年

2026年7月1日以降に申請する日本のパスポートは、18歳以上が有効期間10年のみ、18歳未満が5年のみです。外務省のQ&Aによると、これ以前に取った18歳以上の5年用パスポートは、7月1日以降も期限までそのまま使えます(外務省、2026年10月確認)。年齢は法律上、誕生日の前日に1歳加算して数えるので、18歳の誕生日の前後に申請するときは、窓口で扱いを確かめてください。

有効期限の日付は、身分事項記載ページ(顔写真のページ)に書かれています。新しいパスポートの有効期間は、受け取った日ではなく、作成日(発行日)から数えます。ただし、有効期間を限定する必要があると認められた場合は、18歳以上は10年未満、18歳未満は5年未満のパスポートが発行されることがあります。

更新しても、残りの期間は足されない

切替申請ができるのは、残存有効期間が1年未満になったときなどです。切替をすると古いパスポートは失効し、残っていた期間は新しいパスポートに加算されません。新しいパスポートの10年は、発行日からの10年です。査証欄がいっぱいになっただけの18歳以上の人は、元の有効期限と同じ日までの「残存有効期間同一旅券」も選べます。

つまり、有効期限の日付そのものより、渡航先が求める残存期間を基準に動くほうが現実的です。多くの国が3〜6か月程度を求めるため、外務省のQ&Aは、旅行の予定があるなら有効期間を必ず確認するよう案内しています。国ごとの条件はパスポートの6か月ルールで扱っています。

手続きと手数料は別のページに

切替の流れ、必要書類、手数料はパスポートの更新(切替申請)にまとめています。有効期限の場所の見方はパスポートの有効期限を確認する方法です。手続きの細部は、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口で確認してください。

発行国別の有効期間

下の表は、今日発行されたパスポートの標準的な有効期間を示しています。古いパスポートは異なるルールのもとで発行されている場合があるため、印字された日付が常に優先されます。

国 大人用パスポート 子供用パスポート
アメリカ 10年 5年(16歳未満)
イギリス 10年 5年(16歳未満)
カナダ 5年または10年(選択制) 5年(16歳未満)
オーストラリア、ニュージーランド 10年 5年(16歳未満)
アイルランド 10年 5年、3歳未満は3年
ドイツ 10年(24歳以上) 6年(24歳未満)
フランス、オランダ、スイス、ポーランド、チェコ 10年 5年
イタリア 10年 5年(3歳から18歳)、3歳未満は3年
スペイン 10年(30歳以上) 5年(30歳未満)、5歳未満は2年
ベルギー 7年 5年
オーストリア 10年(12歳以上) 5年(2歳から12歳)、2歳未満は2年
デンマーク 10年 5年(2歳から18歳)、2歳未満は2年
スウェーデン 5年 3年(12歳未満)
フィンランド 5年 5年
日本 10年(18歳以上) 5年(18歳未満)
韓国、インド 10年 5年
メキシコ 1年、3年、6年、10年(選択制) 最長3年
ブラジル 10年 年齢により短縮
ウクライナ 10年 4年(16歳未満)

いくつかの傾向が見えてきます。ベルギーの7年、スウェーデンとフィンランドの5年は、想定より頻繁に更新の時期が回ってくるということです。ドイツとスペインは「18歳以上」という一律の区切りではなく年齢の閾値を使っています。メキシコは申請時に有効期間を選べるため、同じ日に発行されたメキシコのパスポート2冊でも、有効期限が9年も離れることがあります。日本もかつては大人が有効期間を選べましたが、2026年7月に5年有効の大人用パスポートを廃止しました。自分がどの期間で発行されたか分からない場合は、推測せず日付を確認してください。

子供のパスポートが短い理由

パスポートは写真によって本人を識別します。幼児の写真は7歳になったときの同じ子供を識別する役には立たないため、どの国も子供のパスポートを短くしています。多くは5年、幼い子供についてはさらに2年や3年としている国もあります。家族にとっての結果は、旅行で問題になりやすいのが子供のパスポートだということです。子供のパスポートは更新の頻度が高いうえ、有効期間自体が短いため、後述する残存6か月の危険域が寿命に占める割合も大きくなります。

更新の際に子供を別扱いする国もあります。両親双方の同意が必要だったり、子供本人の出頭が求められたり、処理が遅くなったりすることがあります。予約の前に、家族の中でもっとも早く期限が来るパスポートを確認してください。

本当に気にすべき日付

パスポートに印字された有効期間と、実際に使える有効期間は別のものです。国によっては旅行期間の後も残存6か月以上の有効期限を求め、EU市民でない渡航者の場合、シェンゲン圏は出国予定日から3か月に加えて発行から10年以内であることを求めます。パスポートの残存期間が足りないと搭乗を認めない航空会社もあります。つまり、10年有効のパスポートが世界中どこへでも通用するのは実質9年半ほどで、残りの半年は一部の渡航先でしか使えません。

国別の一覧はパスポート残存6か月ルールのガイドにまとめています。実践的な結論としては、計画すべき基準日は印字された有効期限の9か月ほど前です。カレンダーに入れるべきなのは有効期限そのものではなく、この日付です。

早めに更新する

ほとんどすべての国が期限前の更新を認めており、多くはそれを推奨しています。重要な点は2つあります。

  • 未使用期間が繰り越されるかどうか。 通常は繰り越されません。新しいパスポートは発行日から起算されるため、1年早く更新すればその1年分を失うことになります。旅行を逃すことに比べれば小さな代償ですが、これが理由で人々は更新を先延ばしにし、結局は速達サービスの料金を払う羽目になります。
  • 更新を受け付ける時期。 一部の国は、有効期間の最終年など、決められた期間内でしか更新を受け付けなかったり、早期更新には理由を求めたりします。たとえば日本では、残存期間が1年未満になるか、査証欄が満杯になるか、記載事項が変わらない限り、通常は更新できません。

処理期間は季節によって変動します。夏の休暇シーズン前の数か月は、ほとんどの国でもっとも混み合う時期です。有効期限まで1年を切っていて旅行の予定があるなら、今すぐ動き始めてください。パスポートの有効期限を確認する方法のガイドでは更新の手順そのものを、パスポート申請に必要な書類では必要な書類を解説しています。

目につく場所に日付を置いておく

ここでの失敗の原因は、知らないことではなくタイミングです。パスポートに期限があることは誰でも知っていますが、1月にそれを確認する人はいません。この習慣を直す方法は2つあります。まず、新しいパスポートが届いたら、有効期限の9か月前にリマインダーを設定し、子供のパスポートについてもそれぞれ個別に設定します。書類の有効期限チェッカーは、印字された日付から適切なリードタイムを組み込んだカレンダーファイルを作成してくれます。次に、身分事項ページの写真を、プライベートかつ検索できる場所に保管しておけば、引き出しを開けなくてもソファから確認できます。Paperlockはこの両方を一度に行います。写真から有効期限を読み取り、リマインダーをオンにすれば、書類ごとの設定なしでパスポートの期限が来る6か月前、30日前、7日前に知らせてくれます。