戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)は、2024年3月1日から、本籍地以外の市区町村の窓口でも請求できます(広域交付)。住んでいる町や勤務先の近くの戸籍窓口で、本人、配偶者、父母・祖父母、子・孫の戸籍を請求できます。政令が示す手数料の標準は1通450円(除籍・改製原戸籍は750円)で、額は市区町村が決めます。ほかに、マイナンバーカードを使うコンビニ交付と、本籍地への郵送請求があります。
- 2024年3月〜本籍地以外の市区町村の窓口でも請求できる(広域交付)
- 450円戸籍謄本1通の手数料の標準額除籍・改製原戸籍は750円。額は市区町村が決める
- 6:30〜23:00コンビニ交付の原則の利用時間市区町村によって制限あり
- 1週間〜10日郵送請求が役所に届いてから、証明書が届くまで(東京都中央区の例)
出典:法務省、デジタル庁、地方公共団体の手数料の標準に関する政令、東京都中央区・新宿区(2026年10月確認)。
取り方は3つ
| 方法 | 請求先 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 広域交付(窓口) | 最寄りの市区町村 | 本籍地が遠い人、複数の本籍地をまとめて請求したい人 |
| コンビニ交付 | コンビニのマルチコピー機 | マイナンバーカードがあり、本籍地の市区町村が対応している人 |
| 郵送 | 本籍地の市区町村 | 窓口やコンビニに行けない人 |
窓口の受付時間は市区町村によって違うので、行く前に確かめておきましょう。
広域交付:遠い本籍地の戸籍も1か所で
- 最寄りの市区町村の戸籍窓口へ住んでいる町でも、勤務先の近くでも構いません
- 顔写真付きの身分証を出す運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど
- 請求書を書く請求する人との関係と、提出先を書きます
- 手数料を払って受け取る広域交付の証明書は、すべて全部事項証明書(謄本)です
広域交付は、法務省が「どこでも」「まとめて」と説明している仕組みです。ほしい戸籍の本籍地が全国各地にあっても、1か所の窓口で一緒に請求できます。条件は次のとおりです。
- 請求できるのは、**本人、配偶者、父母・祖父母など(直系尊属)、子・孫など(直系卑属)**の戸籍だけです。
- 請求する人が、窓口に来て請求する必要があります。郵送や代理人による請求はできません。
- 顔写真付きの身分証(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)を提示します。
- 一部事項証明書、個人事項証明書(抄本)は請求できません。コンピュータ化されていない一部の戸籍・除籍も対象外です。
東京都新宿区では、広域交付の証明書は、すべて全部事項証明書(謄本)での交付です。請求する戸籍の人との関係や提出先も、書くことになっています。
コンビニ交付:マイナンバーカードがあれば
デジタル庁によると、コンビニ交付は、市区町村が発行する証明書をマイナンバーカードを使って、全国のコンビニにあるマルチコピー機で取得できるサービスです。**戸籍証明書(全部事項証明書、個人事項証明書)**も取得できる証明書に入っています。現在の住まい以外の自治体の端末からでも取れます。
利用できる時間は原則6時30分から23時までで、土日祝日も使えます。ただし、市区町村によって取得できる証明書の種類や利用時間が違います。本籍地の市区町村が戸籍のコンビニ交付に対応しているかは、各市区町村の案内で確認してください。電子証明書の期限が切れていると使えないことがあるので、電子証明書の更新も確認しておくと安心です。
郵送:本籍地の役所に送る
郵送は、本籍地の市区町村に請求します。東京都中央区の例では、請求書、有効期限内の本人確認書類の写し、手数料分の定額小為替(ゆうちょ銀行で購入)、返信用封筒を同封します。請求書には、必要な戸籍の本籍と筆頭者の氏名を書きます。請求者の名前が載っていない戸籍を取るときは、直系親族であることが分かる書類も付けます。
中央区は、請求が区役所に届いてから、1週間から10日ほどで証明書を発送するとしています。年末年始や大型連休はさらにかかります。パスポートは住所の記載がないので、本人確認書類としては受け付けないと明記されています。
手数料は標準が450円と750円
- 戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)
- 450円
- 戸籍個人事項証明書(戸籍抄本)
- 450円
- 除籍全部事項証明書・改製原戸籍謄本
- 750円
- 戸籍広域交付証明書除籍・改製原戸籍の広域交付は750円
- 450円
- 戸籍の附票
- 300円
出典:新宿区「戸籍の証明書の種類・手数料」(2025年5月26日更新)、地方公共団体の手数料の標準に関する政令。市区町村によって異なります。
「地方公共団体の手数料の標準に関する政令」は、戸籍の謄本・抄本・戸籍証明書を1通450円、除かれた戸籍(除籍)の謄本・抄本・証明書を1通750円と標準を定めています。実際の額は市区町村が決めます。新宿区は、戸籍謄本と抄本が450円、除籍謄本と改製原戸籍が750円、戸籍の附票が300円です。
戸籍が必要になる場面と、残し方
戸籍の証明書は、パスポートの申請(国内でも戸籍謄本が必要な場合があります)や、相続の手続きなどで求められます。パスポートの申請では、マイナポータルのオンライン申請で、有効期間3か月の識別符号を送れば、戸籍の添付が要らなくなります(法務省)。パスポートの更新やパスポートの紛失のページも確認してください。
取った戸籍は、提出先に原本を出すことが多いので、出す前に撮影しておくと便利です。Paperlockに入れておけば、書類の種類と日付を読み取って保存します。家族の大事な書類の置き場所はデジタル緊急バインダーにまとめておくと、いざというときに慌てません。
手数料や受付時間は市区町村で違います。迷ったら、本籍地か、請求する窓口の市区町村に確認してください。