引っ越したら、運転免許証の住所変更(正式には記載事項変更の届出)をします。道路交通法第94条が求める期限は**「速やかに」で、日数の定めはありませんが、放っておくと更新のお知らせが旧住所に送られて届かず、免許の失効につながります。持ち物は運転免許証と、新しい住所が確認できる書類1点**(住民票の写し、マイナンバーカード、資格確認書、消印付きの郵便物など)。窓口は新住所の都道府県の警察署や運転免許センターで、東京都(警視庁)の場合手数料は無料です。2025年3月24日からはマイナ免許証が始まり、マイナ免許証だけを持つ人は市区町村への届出で済む「住所変更ワンストップサービス」が使えます。この記事では、持ち物、窓口、マイナ免許証の人の新しい流れ、そして忘れたときに何が起きるかをまとめました。
- 無料記載事項変更の手数料警視庁(東京都)の案内。他県は各都道府県警察で確認
- 速やかに道路交通法第94条が定める届出の期限具体的な日数の定めはないが、放置すると更新通知が届かない
- 10年マイナ免許証の住所変更ワンストップサービスの同意の有効期間マイナ免許証のみを持つ人が対象。2025年3月24日運用開始
出典:警視庁「記載事項変更」、警察庁「マイナンバーカードと運転免許証の一体化」、道路交通法。2026年10月確認。
持ち物:免許証と、新住所が分かる書類1点
警視庁(東京都)の案内では、従来の免許証を持つ日本国籍の人の住所変更に必要なのは、運転免許証と「新しい住所が確認できる書類」の提示です。例として挙げられているのは次のものです。
- 住民票の写し(コピー不可、マイナンバーの記載がないもの、交付日から6か月以内)
- マイナンバーカード(券面上で新しい住所が確認できるもの。通知カードは不可)
- 資格確認書
- 消印付きの郵便物
転入届を出した直後なら、マイナンバーカードの券面(追記欄)に新住所が書き込まれているので、それ1枚で足ります。住民票の写しを取るなら、免許用はマイナンバーの記載なしを選びます。本籍や氏名も同時に変える場合は、本籍が記載された住民票の写しの提出が必要です。
2025年(令和7年)10月1日の道路交通法施行規則の改正で、記載事項変更の必要書類が一部変わりました。警視庁の案内では、日本国籍の人の住所変更に変更点はなく、外国籍の人はマイナ免許証、在留カード、特別永住者証明書、特定事項が記載された住民票の写しのいずれか1点の提示になっています。
どこで、どのくらいかかる
窓口は、新住所を管轄する都道府県の警察署(運転免許の窓口があるところ)、運転免許センター、運転免許試験場です。他の都道府県から引っ越してきた場合も、前の都道府県ではなく新住所の都道府県で手続きします。
警視庁の場合、警察署と運転免許更新センターの受付は平日の午前8時30分から午後4時30分まで(試験場は日曜午前・午後も受付)です。届出をすると免許証に新住所が記載されますが、免許証そのものは作り直されず、表面の住所は次の更新まで旧住所のままです。更新のときに新しい免許証が交付され、表面の住所が新しくなります。
転入届と同じ日に済ませる人は、市区町村の窓口で転出届・転入届を出し、マイナンバーカードの住所を追記してもらい、その足で警察署に行く流れが効率的です。引っ越しの書類の順番もあわせて確認してください。
マイナ免許証の人:2つのパターン
- 免許センターで利用開始の手続きをする利用規約の確認と、警察に提供する項目(住所など)の選択
- 署名用電子証明書を提出する市区町村で設定した6〜16桁の暗証番号を入力。マイナポータルからも手続きできる
- 引っ越したら市区町村に転入届を出す住所の変更を届け出るだけで免許情報が自動で書き換わり、警察への届出が不要になる
- 新しい署名用電子証明書を発行する市区町村で住所を変えると署名用電子証明書が失効する。再発行しないと自動変更が働かない
- 同意の期限(10年)を控える満了が近づくとマイナポータルにお知らせが届く。続けるなら再度利用開始の手続き
2025年3月24日から、運転免許証とマイナンバーカードの一体化(マイナ免許証)が全国で運用されています。免許の持ち方は3つ、マイナ免許証のみ、マイナ免許証と従来の免許証の両方、従来の免許証のみです。住所変更の扱いはこの持ち方で分かれます。
マイナ免許証のみの人は、「住所変更ワンストップサービス」の利用開始手続きをしておけば、市区町村に住所・氏名・生年月日の変更を届け出るだけで免許情報が自動で書き換わり、警察への届出が不要になります。これが一体化のいちばん分かりやすいメリットです。
両方を持つ人は、引き続き警察への届出が必要です。警視庁の案内では、マイナンバーカードの券面上の住所が変更後の住所になるので、先に市区町村でマイナンバーカードの住所変更を済ませてから、運転免許証とマイナ免許証を持って窓口に行きます。
ワンストップの利用開始と、見落としやすい条件
ワンストップサービスは自動では始まりません。住所地の免許センターなどで、利用規約の確認と警察に提供する項目の選択(同意手続き)をし、マイナンバーカードの署名用電子証明書を提出します。6〜16桁の暗証番号を入力する手続きです。マイナポータルからも行えます。
警察庁の資料にある注意点が3つあります。同意の有効期間は10年で、続けるには満了前に再度の利用開始手続きが必要です。署名用電子証明書の有効期間が満了する前に証明書を更新しておく必要があります。そして、市区町村で住所変更を届け出ると署名用電子証明書が失効するので、新しい署名用電子証明書を発行しないと免許情報の自動変更が行われません。転入届のときに窓口で電子証明書の再発行も一緒に頼むのが確実です。2025年9月1日からは、マイナンバーカードを更新したときに免許情報が新しいカードへ自動で引き継がれる運用も始まっています。
忘れたときに起きること
住所変更をしないまま更新時期が来ると、更新のお知らせのはがきは免許証の住所に送られ、届きません。お知らせがなくても更新はできますが、知らずに期限を過ぎれば失効し、再取得の手続きが必要になります。免許証の表面の有効期限と、更新期間(誕生日の前後1か月)は運転免許の更新期限と免許証の有効期限の見方で確認できます。
届出をしないままにしておくと、法律上は届出義務の違反で、道路交通法第121条では2万円以下の罰金または科料の対象とされています。ついでに言えば、車検証の住所変更、自賠責・任意保険の住所変更、銀行やクレジットカードの住所変更も、免許証の住所を基準に本人確認されることが多いので、免許証を先に変えておくと後がすべて楽になります。
控えを残す
手でやるなら、裏面に追記された直後の免許証を表裏とも撮影し、有効期限と更新期間をカレンダーに入れます。新住所の書類(住民票の写し)も1枚撮っておくと、銀行やカード会社の住所変更で使い回せます。
Paperlockに免許証を入れておけば、有効期限を読み取って保存し、通知をオンにしていれば30日前と7日前、身分証として6か月前にも知らせます。住所変更のあとに撮り直した画像を入れ直せば、「免許証の裏面の住所は?」と聞いて最新のものを呼び出せます。身分証はサムネイルがぼかされ、開くときにFace IDを求めます。
受付時間、代理申請の可否、必要書類の細部は都道府県警察ごとに違います。行く前に、新住所の都道府県警察の運転免許のページで確認してください。