車検の法定費用は、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料の3つです。自家用乗用車(車両重量1.0t以下、新規登録から13年未満)の2年分は、重量税が16,400円、自賠責保険料(24か月)が18,560円、検査手数料が指定整備工場での車検の窓口申請で2,100円、合計で37,060円です。軽自動車は合計27,360円。自賠責は2026年11月1日以降に始まる契約から新しい保険料になったため、10月31日までに始まった契約なら合計は36,150円(軽自動車は26,240円)でした。

法定費用の合計の目安
  • 16,400円自動車重量税(自家用乗用車1.0t、13年未満、2年分)
  • 18,560円自賠責保険料(自家用乗用車、24か月)2026年11月1日以降に始まる契約。10月末までの始期は17,650円
  • 2,100円検査手数料(指定整備工場での車検・窓口申請)持ち込みは2,600円
  • 37,060円合計(2026年11月1日以降に始まる自賠責契約の場合)軽自動車は27,360円

出典:財務省、自動車技術総合機構、国土交通省、金融庁(2026年10月24日確認)。自賠責は24か月契約として計算。

法定費用は3つだけ

整備工場が出す見積りには、法定費用のほかに、点検整備料、部品代、代行手数料が入っています。これらは工場によって違い、公的な額はありません。自動車技術総合機構も、整備の料金は車の劣化の具合や故障箇所によって変わるとしています。法定費用は、国に納める手数料や税金、保険料で、必ず必要な分です。

だから見積りを比べるときは、まず法定費用を差し引いて、残りが整備費と手数料かどうかを見るのが近道です。

自動車重量税

自動車重量税は、車検で車検証を交付してもらうための要件になっています。納め方は、自動車重量税印紙を貼る方法と、キャッシュレス納付です。

乗用車は車両重量0.5tまたはその端数ごとに税額が決まり、継続車検(2年)の自家用乗用車は、新規登録から13年未満なら1年あたり4,100円(0.5tあたり)です。13年を超えると5,700円、18年を超えると6,300円に上がります。軽自動車は重量にかかわらず定額です。2年分で並べると、次のとおりです。

区分(2年分) 13年未満 13年超 18年超
乗用車 1.0t以下 16,400円 22,800円 25,200円
乗用車 1.5t以下 24,600円 34,200円 37,800円
軽自動車 6,600円 8,200円 8,800円

乗用車の額は、財務省が示す1年あたりの税率(0.5tあたり)から2年分を計算した数字です。エコカー減税の対象車と同程度の環境性能の車は、継続車検では本則税率になり、1.5tの乗用車で15,000円です。自分の車の次の税額は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」に車台番号と検査予定日を入れると分かります。

自賠責保険料

自賠責保険は、車検のときに次の車検の有効期間をおおう証明書を示す必要があります(自動車損害賠償保障法第9条)。保険料は全社一律です。2026年10月31日までに始まった契約の保険料(離島以外、沖縄県を除く)は、自家用乗用車が24か月で17,650円、36か月で23,690円、軽自動車が24か月で17,540円、36か月で23,520円でした。

2026年4月に金融庁へ届出があり、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から新しい基準料率です。自家用乗用車は24か月で18,560円(+910円)、36か月で24,690円。軽自動車は24か月で18,660円(+1,120円)、36か月で24,830円です。早めに車検を受けると24か月より長い保険期間が必要になることがあるので、その分の保険料は加入先に確認してください。期限切れの罰則は自賠責保険の期限にまとめています。

検査手数料

法定費用の内訳(2年分・13年未満)
自動車重量税:自家用乗用車 1.0t以下
16,400円
自動車重量税:軽自動車
6,600円
自賠責保険料:自家用乗用車 24か月2026年10月31日までの始期は17,650円
18,560円
自賠責保険料:軽自動車 24か月2026年10月31日までの始期は17,540円
18,660円
検査手数料:持込検査(普通・小型)軽自動車は2,500円
2,600円
検査手数料:指定整備工場での車検(窓口申請)オンライン申請は1,850円
2,100円

出典:財務省「自動車重量税の概要」、国土交通省、金融庁、自動車技術総合機構(2026年10月確認)。離島と沖縄県の自賠責は別料金。

2026年に変わった(変わる)法定費用
  1. 2026年4月1日検査手数料が改定。持込検査は2,300円から2,600円に
  2. 2026年10月31日までいまの自賠責保険料(令和6年4月からの料率)
  3. 2026年11月1日から始期が11月1日以降の自賠責契約は新料率に

出典:自動車技術総合機構、国土交通省、損害保険料率算出機構、金融庁(2026年10月確認)。

検査手数料は、国(軽自動車は軽自動車検査協会)と自動車技術総合機構に納める金額の合計で、2026年4月1日に改定されました。継続検査の窓口申請は次のとおりです。

  • 持込検査:普通自動車2,600円、小型自動車(二輪以外)2,500円、軽自動車2,500円
  • 指定整備工場が保安基準適合証を出した場合:普通・小型・軽とも2,100円
  • オンライン申請(OSS)で保安基準適合証を提出:1,850円

改定前は、持込検査の普通自動車が2,300円、保安基準適合証の提出が1,800円でした。多くの人は整備工場に任せるので、実際に払うのは2,100円か1,850円のことが多いはずです。工場の見積りに「印紙代」「検査料」として載る金額は、この法定の額に近いかを確かめてください。

見積りと領収書を残す

手でやるなら、車検のたびに見積書と領収書を撮影し、「法定費用」と「整備費」に分けて手帳に書いておきます。次の車検で、前回との差がすぐに分かります。

Paperlockに領収書の写真を入れておけば、日付と金額を読み取って保存します。車検証の有効期間は車検の期限のページにまとめました。車に関わる書類は車の所有に必要な書類でまとめて確認できます。

法定費用の額は、制度の改正で変わります。実際に払う金額は、依頼する整備工場や運輸支局で確認してください。