パスポートの下のほうを見て、大文字、数字、<の記号の並びは何だろうと思ったことがあるなら、それがMRZです。上のページにある主要な事実(氏名、旅券番号、国籍、生年月日、有効期限)を固定の形式で繰り返しているので、誰も入力しなくてもスキャナーが読み取れます。

この形式は、渡航文書の国際規格であるICAO Doc 9303に由来し、機械読取式渡航文書に関するISO/IEC 7501の複数部からなる規格を参照しています。各国がこれに従っているため、MRZは異なる国のパスポートでも同じように配置されています。

機械読取領域とは何か

MRZはパスポートのデータページの第VII区域です。人が直接読むページの残りの部分は目視検査区域です。MRZは読取機が認識しやすい文字を加えたもので、大文字、数字、埋め草の記号<に限られます。

行数は文書のサイズによって決まります。

  • TD3、パスポートの冊子と同様の文書:2行、各行44文字分。
  • TD1、カードサイズの文書:30文字の行が3行。

ICAOは中間サイズのTD2も定義しています。このページでは、出会う可能性が最も高い2つを扱います。

MRZはチップではありません。バイオメトリックパスポートには両方があります。光学的に読み取られる印刷された領域と、電子的に読み取られる非接触チップです。

何が書かれているか

ICAO Doc 9303第4部に基づく、TD3パスポートのレイアウトです。文字位置は各行の左から数えます。

行と位置 項目 確認すること
1行目、1〜2 文書コード パスポートならPで始まる
1行目、3〜5 発行国または機関 3文字のコード
1行目、6〜44 氏名 姓、次に名。<<で区切り、余った位置は<で埋める
2行目、1〜9 旅券番号 特殊文字とスペースは<になる
2行目、10 チェックデジット 旅券番号用
2行目、11〜13 国籍 3文字のコード
2行目、14〜19 生年月日 6桁。20の位置に専用のチェックデジットが続く
2行目、22〜27 有効期限 6桁。28の位置に専用のチェックデジットが続く
2行目、29〜44 個人番号、次にチェックデジット 43にチェックデジット、44に複合チェックデジット

**チェックデジットの仕組み。**チェックデジットはほかの数字から計算される1桁の数字で、読取機がデータを正しく解釈したか検証できるようにします。方法は次のとおりです。

  1. 左から右へ、各桁に7、3、1、7、3、1…と繰り返す重みを掛けます。
  2. 積を足します。
  3. 合計を10で割ります。余りがチェックデジットです。

AからZの文字は10から35として数え、<はゼロとして数えます。ICAO自身の例は日付520727を使っています。積は35、6、0、49、6、7で、合計は103、余りは3なので、5207273と書かれます。

チェックデジットが合っていることは、文字同士が整合していることを意味します。文書が本物であることの証明にはなりません。自分のMRZで試すにはMRZチェッカーを使ってください。それらの行を書き写すよう求めるフォームで入力ミスを見つける一番手早い方法です。MRZの有効期限が旅行に十分な期間を残しているかを調べるには、パスポート有効期間チェッカーを使ってください。

何をどのくらい保管するか

MRZは文書の一部であって別の記録ではないので、保管するのはパスポートやカードそのものと、自分の記録用の顔写真ページの控えです。データページを真正面からはっきりスキャンしておけばMRZが読めるままなので、ビザや航空会社のフォームに入力しなければならないときに役立ちます。

その控えは文書が有効な間は保管し、日付についてはパスポートの有効期間はどのくらいかとパスポートの有効期限を確認する方法をご覧ください。多くの個人情報が1か所にまとまっているので、控えは共有の写真ストリームではなく、保護された場所に保存してください。

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